古文常識

ここでは日本の古典作品を読む上で分かっていなければならない、古典常識についてまとめました。

古典常識
単語 読み方 意味
網代 あじろ 氷魚などを捕る仕掛け。晩秋から冬にかけて川の瀬に杭を打ち、網の代わりに竹・柴を並べてその一端に簀をつけてとる。
網代車 あじろぐるま 牛車の一種。網代を車体の屋根や両脇に張ったもの。大臣・納言・大将などの略式・遠出用とし、四、五位・中少将・侍従等が常用。
阿闍梨 あじゃり 師範となれる徳の高い僧。
東歌 あずまうた 東北地方の歌。庶民の生活を反映した民謡風の歌が多い。
遊び あそび 管弦のあそび。また、詩歌・舞などで楽しむこと。
朝臣 あそん 五位以上の人の姓名につける敬称。三位以上=姓の下・名前は記さない。四位=姓名の下。五位=姓と名の間。
尼そぎ あまそぎ 少女の髪形。尼のように髪を肩や背中のあたりで切りそろえたもの。
有明の月 ありあけのつき 夜が明けても残っている月。陰暦16日以降、特に20日以後の月を指す。下弦の月。
家刀自 いえとうじ 主婦・夫人のこと。
衣冠 いかん 公卿が 宮中に参内する時の略式の礼服。冠・ほう・指貫を着用。檜扇を持つ。
十六夜 いざよい 陰暦16日の夜。
居待月 いまちづき 18日頃の月。上り方が遅いので座って待つことから。
いも 男性から、年齢の上下関係なく、妻・恋人・姉妹など女性を親しんで呼ぶ語。
入相 いりあい 夕暮れ時。太陽の沈む頃。日没。
いん 元天皇のこと。
初冠 ういこうぶり 男子の成人式で、初めて髪を結い冠をつけること。だいたい12歳から16歳の間の正月に行われる。元服。
歌合 うたあわせ 平安時代〜鎌倉時代に流行した文学的遊戯。参加者を二組に分けそれぞれから決められた題を詠んだ歌を一首ずつ取組(=番)を作り、判者が勝ち負けを判断して勝負した。
内裏 だいり 天皇の住む御殿。皇居。または天皇、帝のこと。
雲客 うんかく 殿上人と同じ意味。
烏帽子 えぼし 平服用で日常に用いられた。位階によって形と塗りが異なり、多くの種類がある。
逢坂の関 おうさかのせき 滋賀県大津市逢坂山にあった関所。東国への出入り口に当たる要所。
逢瀬 おうせ 恋愛関係の男女が人目を忍んで会うこと。
大傘 おおがさ 大人二人が入るほどの大きな傘。
大殿油 おおとのあぶら 宮中や貴人の家の正殿にともした油の灯火。
おきな 年を取った男。老人。老人を親しみ敬う呼び方。
おこない 仏前の勤行・仏道修行のこと。
大臣 おとど 大臣・公卿の敬称。
表八句 おもてはっく 百韻の連歌・連句で、二つ折りにした四枚の懐紙のうちの、初折(=一枚目)の表に記す発句以下の八句のこと。
下りゐる おりいる 馬から降りて座ること。
御衣 おんぞ 衣服の敬称。お召し物。
陰陽師 おんようじ 天文・暦・占いなどを司る陰陽寮の職員。
垣間見 かいまみ 物の隙間からこっそりのぞき見ること。
方違え かたたがえ 陰陽道で、外出する際、天一神・太白神などのいる方角を避けること。行く方向それに当たると災いを受けると信じ、前夜別の方角の家に泊まり、そこから方角を変えて目的地に行く。
帷子 かたびら 几帳・帳などの垂れ衣として用いる布のこと。夏は生絹(すずし)、冬は練り絹を用いる。
方塞がり かたふさがり 陰陽道で、行こうとする方角に天一神がいて、行くのをはばかること。
徒歩 かち 乗り物に乗らず歩いていくこと。
髪上げ かみあげ 年頃に成長した女子が振り分けて垂らしていた髪を結びあげ、後ろに垂らして成人の髪型にすること。女子の成人式で、男子の元服にあたる。
賀茂祭 かものまつり 京都の上鴨神社と下鴨神社の祭。飾りに葵を用いたので「葵祭」ともいう。
通う かよう 男が女のもとに行くこと。
狩衣 かりぎぬ 元は公家の鷹狩用の衣服。平安期に公家の常用服。
乾飯 かれいい 干して乾燥させた飯。旅行の際に携帯し、水や湯にひたして柔らかくして食べた。
土器 かわらけ 素焼きの杯。酒杯。
管弦の遊び かんげんのあそび 楽器演奏。横笛などの管楽器は男性しか演奏しなかった。
上達目 かんだちめ 摂政・関白・太政大臣・左右大臣・内大臣・大中納言・その他の三位以上の称。公卿。
関白 かんぱく 天皇が成人した後、政務を補佐する最高職。
灌仏会 かんぶつえ 仏教行事の一つ。釈尊の誕生の誕生日と考えられる4月8日に、誕生仏に香水、甘茶などを頭頂から注ぐ法会。
祇園御霊会 ぎおんごりょうえ 6月14日。京都・八坂神社の祭礼。今の祇園祭。
きさき 天皇の夫人。主に皇后および中宮のこと。
北の方 きたのかた 貴人の妻の敬称。奥方・夫人。
几帳 きちょう 平安時代、室内に立てて隔てとした道具。
後朝 きぬぎぬ 男女が二人の着物を重ねかけて寝た翌朝、それぞれの着物を着て別れること。又その朝。
後朝の文 きぬぎぬのふみ 男女が契りを結んで別れた翌朝に、男から女へ贈った手紙。
行幸 みゆき 天皇・上皇・法皇・女院のおでかけ。
脇息 きょうそく ひじかけのこと。
公達 きんだち 親王・摂家・清華(=公卿の家柄)などの貴族の息子・娘のこと。
薬師 くすし 医者。
口伝 くでん 学芸や武術の奥義を口頭で伝授すること。
気色 けしき 状態・態度・気分。
検非違使 けびいし 平安時代、京都の犯罪を取り締まり秩序の維持にあたった官職。
けぶり けむり。火葬の煙。
げろう 修行を少し積んでいない地位の低い僧・官位の低いもの・身分の低い者。
験者 げんざ 修験道の修行をして秘法などを修め、病気を治したり物の怪などを退散させたりする為に祈祷する人。
更衣 こうい 平安時代、後宮の女官。初めは天皇が衣服を着替えるために設けられた女官のこと。後にそばに仕える女官となり、女御の次位。
後宮 こうきゅう 皇后・中宮の住む御殿。天皇の夫人の総称。
格子 こうし 細い角材を縦横に細かく直角に組み合わせて作った。窓や出入口につける。
小袿 こうちぎ 高貴な女子の日常服。裳・唐衣などを着ないときに、上にうち掛けて着た上着。
国司 こくし 地方官。諸国を治めるため中央政府から派遣され、行政・警察・司法を司った。
極楽浄土 ごくらくじょうど 西方にあるとされる阿弥陀如来の居所。生死・寒暑、その他いっさいの苦悩がなく平和・安楽な世界。
小柴垣 こしばがき 雑木の細い枝で作った丈の低い垣。
後世 ごせ 死後に生まれ変わって住む世界。あの世。
去年 こぞ 去年・昨年
こと 琴・筝・琵琶などの弦楽器の総称。
言忌み こといみ 不吉な言葉を慎むこと。
小望月 14日頃の月・待つ宵。
斎宮 さいぐう 天皇の名代として伊勢神社に奉仕した未婚の皇女。天皇即位のたびに選ばれる。
西方 さいほう 極楽浄土の方向。
ざえ 学問。特に漢学。学才。芸能・技能。
前駆 さき 行列の先導役。
防人 さきもり 辺境の防備についた人。主に壱岐・対馬・筑紫の守備兵。三年ごとの輪番。
作文 さくもん 漢詩を作ること。
桟敷 さじき 儀式などの見物のために一段高く設けた床。
指貫 さしぬき 袴の一種。裾を紐で指し抜くことから。
三船の才 さんせんのさい 詩・歌・管楽に堪能な才能。漢詩・和歌・音楽は男子たるものの教育とされた。
参内 さんだい 内裏へ参上すること。宮中に出仕すること。
式神 しきがみ 陰陽師の命令に従って、変化自在に不思議なわざをなすという神。
地下 じげ 清涼殿の殿上の間に昇殿を許されない官人。六位以下。
紙燭 しそく 照明具。
下簾 しもすだれ 牛車につけた簾。貴族は牛車で移動する際に、目隠しとして簾、その内側に下簾という細長い布を垂らした。
しとみ 柱の間に入れる戸。日光を遮ったり、風雨を防いだりする。
治部卿 じぶきょう 治部省の長官。四位以上を任じ、多くは大・中納言や参議の兼任。
持仏 じぶつ 自分の居室に常に安置し、またいつでも身から離さずに信仰している仏像。
新発意 しぼち 出家したばかりの人・新たに仏門に入った人。
除目 じもく 大臣以外の諸官職を任命する行事。京・宮中の官吏を任ずる秋の"司召しの除目"と地方官を任ずる春の"県召しの除目"などがある。
下仕え しもづかえ 院の御所・宮家・摂関家などで、雑事を務める女性。
入内 じゅだい 皇后・中宮・女御などに決まった女性が、正式に内裏(=宮中)に入ること。
消息 しょうせこ 手紙・便り・訪ねること。
祖国 しょうこく 大臣のこと。
白拍手 しらびょうし 歌舞を業とする芸人。男装して歌舞を演じる。
十三夜 じゅうさんや 13日頃の月。
上巳 じょうし 3月3日。身を清め、人形を水に流した厄除け行事。
新月 しんげつ 陰暦で月初め頃の月。
神祇官 じんぎかん 太政官と並ぶ中央最高機関。朝廷の祭祀や卜占、諸国の神社のことなどを司った。
人日 じんじつ 五節句のひとつ。陰暦正月七日の称。七草粥で祝う。
透垣 すいがい 板や竹で間を少し透かしてつくった垣根。
随身 ずいじん 平安時代貴人が外出する時に勅命によって剣や弓矢を持って警護した人。位によって人数は決まっていた。
末の七日 すえのなのか 27日のこと。
簀垣 すがき 床に竹や板を簀の子状に張ること。
宿世 すくせ 前世・前世からの因縁。
修行者 すぎょうざ 仏道修行のため諸国を托鉢・巡礼する僧。
朱雀門 すざくもん 平安京の大内裏の正門。南面の中央に位置。
炭櫃 すびつ 角火鉢。
墨染めの衣 すみぞめのころも 黒く染めた僧衣。または喪服。
住吉大社 すみよしたいしゃ 航海安全の神として信仰された海の守護神・和歌の神。
受領 ずりょう 実際に任地に赴いて政治を行う国守。地方長官。
女性から夫・愛人・兄・弟などを呼ぶ語。親しい男性も含む。
青海波 せいがいは 雅楽の曲名。艶麗な舞楽。
節会 せちえ 節の日や節分などの公行のある日に、天皇が宮中に群臣を集めて酒食をふるまう行事。
雪月花 せつげっか 日本の四季を彩るもの。冬の雪・秋の月・春の桜を指す。
摂政 せっしょう 天皇が幼少のため、あるいは女帝の場合、天皇に代わって政務を行う職。
節分 せつぶん 季節の移り変わるときを指す。立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日。
前栽 せんざい 庭先に植えた草木。庭の植え込み。
宣旨 せんじ 勅命の趣旨を述べ伝えること。また天皇のことばや命令を蔵人に伝える役の宮中の女官を指す。
雑色 ぞうしき 蔵人所や院の御所などで、雑役をつとめた無位の役人。
僧都 そうず 僧綱の一つ。僧正に次ぐ僧位。
束帯 そくたい 朝廷の公事の際、天皇以下文武百官が着用した男子の正式の装束。
そち 大宰府の長官。九州・壱岐・対馬の行政を司る。中国・朝鮮との外交、周辺の防備も担当する。
たい 対等であること。
大納言 だいなごん 太政大臣の次官。大臣についで政治に参与、宣旨の伝達を担う。
鷹狩り たかがり 飼いならした鷹・はやぶさなどを放して他の鳥・けものを捕らえさせる狩猟。
滝口 たきぐち 清涼殿の北東にある御溝水の落ちるところ。蔵人に属し、宮中の警備に当たった武士。
大宰府 だざいふ 対外防備および九州を総括するためにおかれた役所。
太政官 だじょうかん 諸司や諸国を総括し、国政を治めた。行政の最高機関。
立待月 たちまちづき 陰暦17日の夜の月。立って待つうちにほどなくでてくる月。
立蔀 たてじとみ 細い木を縦横に組んで格子とし、その裏に板を張ったついたてのようなもの。多くは目隠し用として庭に立てる。
畳紙 たとうがみ 折りたたんで懐中に入れておき、鼻紙、または歌などを書くのに用いた紙。
端午 たんご 陰暦5月5日。男の子の日。
仲秋の名月 ちゅうしゅうのめいげつ 8月15日の夜。満月を観賞する行事。
長恨歌 ちょうごんか 中国・中唐の長編叙事詩。
重陽 ちょうよう 9月9日。菊の花びらを浮かべた酒を飲み、長寿を願う。菊の節句。
築地 ついじ 土塀。柱を立て、板をしんにして、泥で塗り固め屋根を瓦でふいたかきね。
朔日 ついたち 陰暦で月の初め・上句。
追いな ついな 疫病・災難などを追い払うため、毎年大晦日に宮中で行われた鬼を追い払う儀式。
晦日 つごもり 陰暦で月の下旬。
土御門 つちみかど 平安京大内裏の上東門と上西門の別称。
つぼね 宮中や貴人の邸宅内で、それぞれ別に仕切られている部屋。上級の女官・女房が起居する部屋。
妻戸 つまど 寝殿造りで、寝殿や対の部屋の四隅にある出入り口につけた外側へ開く両開きの板戸。
妻問 つまどい 異性を恋い慕って言い寄ること。求婚。妻・恋人のもとへ通うこと。
剃髪 ていはつ 出家して髪を切ること。女性は髪を背の辺りで切りそろえた。
手習い てならい 習字のこと。
天竺 てんじく 日本でのインドの古称。
殿上 てんじょう 宮中の清涼殿にある殿上の間。上級貴族のみが出入りを許された。
殿上人 てんじょうびと 清涼殿の殿上の間に昇殿を許された人。四位・五位で許可がでた人。六位の蔵人。
殿上童 てんじょうわらわ 公卿の子弟で、元服前に見習いの為に清涼殿の殿上の間に出仕することを許され、雑役に従事する者。
春宮 とうぐう 皇太子の敬称。春の宮とも。
道祖神 どうそじん 旅の安全を守る髪。
頭中将 とうのちゅうじょう 近衛の中将で、蔵人を兼ねているもの。
所顕し ところあらわし 平安時代、結婚したことを披露すること。
舎人 とねり 天皇・皇族などのそば近くに仕え、雑務や警護をした近衛府に属する下級官人。
宿直 とのい 夜間、宮中・役所に寝泊まりして事務や警備をすること。また、夜間天皇や身分の高い人のそばに仕え、話し相手になること。
主殿司 とのもづかさ 後宮十二司の一つ。女官で後宮の清掃・灯火・薪炭などをつかさどる職。
豊明節会 とよあかりのせちえ 新嘗祭の翌日に豊楽殿でする宴。
鳥部山 とりべやま 鳥辺山の別称。
中の七日 なかのなぬか 17日のこと。
新嘗祭 にいなめまつり その年の新穀を神に供えて祭る古代の神事。
女御 にょうご 中宮の次位の天皇の寝所に侍した高位の女官。上皇・皇太子の妃。平安中期は女御から皇后を立てるのが主だった。
女房 にょうぼう 女官の部屋。禁中・院中で一人住みの部屋を与えられた高位の女官。
仁和寺 にんなじ 真言宗御室派の総本山。
子の日の遊び ねのひのあそび 正月最初の子の日に、野に出て若菜や小松を引く行事。
涅槃絵 ねはんえ 釈尊入滅の日に行う追悼の法会。
寝待月 ねまちづき 陰暦19日の夜の月。月の出る時刻が遅いため寝て待つ。
念誦 ねんず 心の中に仏を念じ口に、仏の名号または経文を唱えること。
直衣 のうし 天子・摂家以下公卿の平常服。大臣家の公達と三位以上は勅許を得れば直衣のままで参内できた。
祝詞 のりと 祭の儀式に唱えて祝福する言葉。
野分 のわき 台風。
博士 はかせ 学生を教授し、その学問に従事すること。
袴着 はかまぎ 男子が初めて袴をつける祝いの儀式。
初の七日 はじめのなぬか 7日のこと。
はな 特に梅または桜のこと。
火桶 ひおけ 木製の丸い火鉢。
ひじり 徳の高い僧。特に山中にこもり、または諸国を巡り厳しい修行をする僧。
直垂 ひたたれ もとは庶民の衣服だが、のちには公家や武士の平服となった。
単衣 ひとえ 装束のいちばん下に着た裏地のない着物。
百鬼夜行 ひゃっきやぎょう 夜の子の刻、異形の鬼や妖怪の群れが、列を作って都を横行すること。
昼の御座 ひるのおまし 清涼殿にある天皇の昼間の御座所。
更待月 ふけまちづき 20日頃の月。
伏籠 ふせご 伏せて、その上に衣服をかけるための籠。火桶・香炉を中に置き、衣服を暖めたり、香の匂いを染み込ませるのに使う。
振り分け髪 ふりわけがみ 八歳ぐらいまでの子供の髪型。真ん中から左右に振り分けて、肩のあたりで切りそろえる。
北面 ほくめん 院の御所の中の北方にあり、警護の武士の詰めている場所。
まつり 神を祀ること。
まつりごと 行政・政治。
まり 蹴鞠に用いたまり。
三日月 みかづき 3日頃の月。
みかど 天皇のこと。
三十日 みそか 月末。三十日。
御簾 みす 貴人のいる部屋のすだれ。宮中の母屋や廂の周囲に長押から垂らした。
御髄身 みずいじん 貴人を敬って、その髄身を言う。
総角 みずら 耳の辺りで輪のように束ねる少年の髪型。
陸奥国 みちのくに 陸奥・陸中・陸前・岩代・磐城の五国を指す。
冥加 みょうが 知らず知らずのうちに受ける神仏の加護。
御息所 みやすどころ 天皇の寝所に仕える女官。皇太子・親王の妃。
無常 むじょう 人生のはかないこと。
乳母 めのと 母親代わりに子に乳を飲ませ教育する女。
乳母子 めのとご 乳母の子。
女の童 めのわらわ 召使の少女。
女子が腰から下にまとった衣服。
裳着 もぎ 女子が成人のしるしに始めて裳を着る儀式。
物合 ものあわせ 物を比べて優劣を競う遊び。
物忌 ものいみ 神事い奉仕するにあたって、一定期間、飲食・行為などを慎み、心身を清めること。
もの越し ものこし 几帳や簾を隔てるということ。平安時代の男女は、物越しで話す。
物怪 もののけ 人に憑りついて悩ませ、病気にしたり死なせたりする死霊・生霊。
唐土 もろこし 我が国で中国を指して呼んだ称。
やま 比叡山の称。
遣水 やりみず 庭に水を導き入れてつくった細長い流れ。
ゆめ 睡眠中の幻覚。
夢解き ゆめとき 夢の吉凶を占い判断すること。
連子 れんじ 窓などに設けた格子。
童女 わらわ 雑用をする下働きの少女。

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